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エージェント活用パターン人が AI エージェントを「使う」ときの型を集めたカタログ

毎回同じ前提を説明し直している。モデルが「直した」と言うが、実際には直っていない。大きな成果物が一度に出てきて、レビューしきれない。心当たりがあるなら、それぞれの症状には既に名前の付いた対処の型がある。すべての主張には出所ラベルを付けてあり、読者は自分でその重みを判断できる。

収録パターン

分野別に並べてある。

コンテキスト管理

パターン一行最終更新
命令の階層化と適用範囲の限定常に効く命令と、その場だけの命令を分ける。効くのは総量が減るからではなく、関係あるものだけが残るからである2026-07-22
ルールを拘束力で階層化する全ルールが同じ重みだと、重要な制約が軽い好みに埋もれる2026-07-22
セッション境界の設計どこで捨て、何を持ち越すか2026-07-22
前置きを壊さない(キャッシュ)変わらないものを前に、変わるものを後ろに置く2026-07-22
常駐物の棚卸し毎ターン家賃を払っている物を数える2026-07-22
思考深度をタスクに合わせる思考量は無料ではない2026-07-22

委譲と並列化

パターン一行最終更新
読み捨ての隔離大量に読んで少しだけ持ち帰る仕事を、別のコンテキストに追い出す。捨てるのは読んだ過程であり、結果は要約で持ち帰る2026-07-22
委譲の損益分岐委譲には倍率の値札が付いている2026-07-22

検証と信頼

パターン一行最終更新
機械ゲートと意味ゲートの分離機械に判定できることを、モデルに判定させない2026-07-22
計算をコードに落とす(LLM に電卓をやらせない)再現可能な計算はコードへ。消えるのは誤差であって消費ではない — 答えが決定的になり、検算できる2026-07-22
失敗の制度記憶化過去の事故を、抽象的な戒めではなく具体で残す。モデルが既にやることを書いても雑音が増えるだけである2026-07-22
無人経路にこそ強いゲート人が見ていない経路ほど、構造で縛る2026-07-22
権限を構造で縛る指示は忘れられるが、構造は忘れられない2026-07-22
検証対象の明示何を検証させるのかを、契約として渡す2026-07-22

人間の介在点

パターン一行最終更新
計画の先制検証実行前の計画は、最も安く直せる成果物である2026-07-22
命令の正本を一つにする優先順位が定義されていない以上、競合を作らない2026-07-22
成果物の差分レビューと段階的採用受け取り方それ自体が、人間の介在点である2026-07-22

対象と方針

  • 対象 — 人間が AI エージェントを使うときの型。道具に依存しない本体と、GitHub Copilot での具体例で構成する。
  • 読者 — 外部の読者が自分の困りごとから引けることを最優先する。
  • 根拠 — すべての主張に出所ラベルを付ける。厳密さの証明が目的ではなく、読者が自分で重みを判断できることが目的である。
ラベル意味
公式ベンダーの一次資料。URL と取得日を添える
研究学術・第三者の公開研究
実測執筆者が自分の環境で観測した結果。一般法則としては書かない
未文書化公式ドキュメントに記載が無い挙動を観測した。公式の記述との差分として書く
不在確認一次資料に当たり、その記述が無いことを確認した。挙動の否定ではなく、記述の不在のみを言う
通説コミュニティで流布しているが一次出典を辿れないもの。辿れないことを明記して載せる

本カタログはコミュニティ主導であり、ファーストパーティの公式ドキュメントではない。厳密さで公式と競争しない。公式が構造上書けないこと — 未文書化の挙動、自分で確かめた結果、docs 間の矛盾、そして「探したが無かった」こと — を書けることが存在意義である。

最後の一つは説明が要る。公式は自社ドキュメントの不在を宣言できない。「その機能の説明はどこにも無い」と書けるのは、外から探した側だけである。裏取りをして空振りしたという事実は、本カタログでは捨てずに [不在確認] として残す。

設計パターンを探している読者へ

ReAct・CodeAct・Agentic RAG・Self-Reflection・Multi-Agent Planner といった、エージェントを「作る」ための技術アーキテクチャは本カタログの対象外である。名称が近く混同が起きやすいため、ここに明記する。それらを探している読者には Agent Design Pattern Catalogue(学術・18パターン、取得日: 2026-07-16)のほうが目的に合う。本カタログが埋めるのは、そこから漏れている活用パターン(人がエージェントを使う型)である。